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【犬の保育園⑦】人間社会は犬にとっての「異文化」?愛犬と安心して暮らすためのルールの新常識

「嫌悪から回避する行動は自然なこと」、そして「不快な経験は強く学習されやすい」前回までの記事では、そんなお話をしてきました。では、「どうすればいいの?」という話になりますよね。

保育園って何するの?トレーニングってどうして必要なの?~「犬との暮らしを豊かにする」ためのもの~

“トレーニング”という言葉を聞くと、「命令を教えるもの」「言うことを聞かせるもの」そんなイメージを持つ方も多いかもしれません。でも実際は、もっと広くて深いものです。
今回は、「なぜトレーニングが必要なのか?」について、ほいくえんで大切にしている考え方を書いてみます。

① 異文化を受け入れてもらう

これまでの記事でも書いてきた “社会化学習”のお話です。
犬にとって、人間社会や文明というのは もともと存在しなかった「異文化」です。

  • 掃除機
  • インターホン
  • エレベーター
  • 知らない人
  • 病院
  • 洋服
  • ハーネス
  • 都会の音

こうしたものは、人間には当たり前でも、犬にとっては未知のものです。だからこそ、「これは危険じゃないよ」「こうすると安心だよ」と、犬に分かりやすく丁寧に教えていく必要があります。それが社会化学習であり、トレーニングの大切な役割のひとつです。

② お互いが暮らしやすくなるためのルール作り

犬と人が一緒に暮らす以上、「こういう時は、こうしようね」というルールは必要になります。例えば、

  • 玄関では飛び出さない
  • 人に飛びつかない
  • お散歩ではこう歩こう
  • お手入れの時はこうしよう など

これは、“犬を支配するため”ではなく、お互いが混乱せず、安心して暮らすためのものです。ルールが分かりやすいほど、犬も安心して行動できるようになります。

③ 人との関係作り

トレーニングは、信頼関係を作るコミュニケーションでもあります。

犬に対して、怒鳴る・押さえつける・怖がらせるのではなく、「こうするといいことがあるよ」という形で、ポジティブに提案していく。その積み重ねによって、「この人と一緒にいると安心できる」という関係が作られていきます。

④ 人が犬を深く知るためのツール

犬は言葉を話しません。でも実際には、常にたくさんの情報を発信しています。

  • 視線
  • 耳の動き
  • 体の硬さ
  • 呼吸
  • 動き方
  • 距離の取り方 など

犬を知る知識が増えるほど、「今こう感じているんだな」が見えてくるようになります。すると、人が一方的に犬をコントロールするのではなく、“お互いを理解しながら暮らす”という形に変わっていきます。

⑤ もっと暮らしを豊かにする

そして最後に。人の“提案の引き出し”が増えるほど、犬との暮らしはもっと楽しくなります。

  • 遊び
  • コミュニケーション
  • お出かけ
  • 学習
  • 日常の関わり

「できること」が増えると、犬の生活も豊かになります。そしてそれは、人にとっても同じです。

■すべてはつながっている

①~⑤は、別々のものではありません。全部がつながっています。

  • 社会化
  • ルール
  • 信頼関係
  • 観察
  • 日常の豊かさ

これらは全部、犬との暮らしの土台になっています。

トレーニングは「命令」ではない

トレーニングというと、「犬に指示を出すこと」のように思われがちです。でも本質は、もっとシンプルです。ひとことで言えば、「犬との暮らしを豊かにすること」だと思っています。

そして、知れば知るほど…

犬を学べば学ぶほど思うのが、「犬って、本当にすごい」ということです。

小さな変化を感じ取り、経験から学び、環境に適応し、人との関係を築いていく。その繊細さや賢さに、驚かされることがたくさんあります。

だからこそ、もっと犬のことを知ってほしい。そして、犬との暮らしを、もっと楽しんでほしい。そんな思いで、日々ほいくえんをやっています。

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